石油ストーブの間違った使い方の例

2021年2月1日

今年の冬も我が家を快適に暖めてくれるコロナの対流型石油ストーブ。

間違った使い方をすると、ストーブの寿命を縮めるし、火災や一酸化炭素中毒の危険もある危険な製品でもあります。
残念ながら身近に間違った使い方をしている人達がいます。
義理の両親です・・・。

こんな使い方は駄目です。
是非、参考にして頂き、間違ってもこんな使い方はしないで下さい。

異常に火力を弱める

我が家の石油ストーブはこれです。

何故かAmazonではこの木造17畳サイズが出てくるのですが、我が家のストーブはワンサイズ小さい製品の木造13畳用です。
34坪の小さな家ですが、高気密高断熱ということもあり、小さいサイズで家中温める事が出来ます。逆に、もっと小さくても良いぐらいの火力です。
他の記事でも書いていますが、このコロナの製品は火力調節が出来ません。調節つまみはあくまで、強くなりすぎた火力を適切火力にする為のツマミなのです。

義両親が使う石油ストーブも形は違えど、同じく火力調節が出来ないタイプです。(厳密に言えば、調節範囲が若干ある)

義両親は暑いからやっちゃいます。


(写真はお古のストーブです)

調節範囲を大幅に超える火力調節。
あの筒が全部赤くならないというのは不完全燃焼で、非常に危険な状態です。
一酸化炭素中毒になり得る状態です。
幸い、使用場所は人の出入りが多いし、開きっぱなしの窓なんかがあるので大事に至った事はありませんが・・・。

これは完全に駄目な使い方です。

暑すぎるなら、ワンサイズ小さい製品を購入するべきです。

着火方式

どちらの製品も乾電池を使用する事で、点火ボタンで着火することが可能です。

我が家は当然、乾電池で着火しています。

しかし、義両親はライター。

正しい使い方なら、別にライターでの着火でも問題ないですし、マッチでの着火でも構いません。

しかし、注意が必要です。
ウチの義両親のように適当な正確だとこうなります。

分かりますか?
燃焼に大事な芯の部分が欠けています。
何をどうしたのかは分かりませんが、きっと燃やしてしまったのでしょう・・・。
このタイプは初めから切りかけ部分があるようなので、芯が燃えて無くなってしまった訳では無いみたいですが幅が広くなってます。きっと燃やしました。
新品の時や、空焚きをしてしまって灯油を空にしてしまった時は、芯に灯油が染み込むまで20分以上放置して下さいとあります。灯油が良く染み込んでいるとライターの炎を近づけると直ぐに火がつくのですが、よく染み込んでいないと芯が燃えてしまうんです。

電子着火のみの我が家の石油ストーブの芯はこんな感じです。

結構黒くなっていますが、もとから黒い仕様です。歯抜けのようになっている部分はありません。
購入当初より着火しにくくはなっています。(そろそろ、芯の交換が必要かも・・・)

電池を入れて電子着火していれば、あんな無残な姿にならなかったのに、残念でなりません。
もっとも、あの状態でも問題なく暖かさを提供してくれています。
ただ、前歯が抜けたままのようで、少し可愛そうだしみっともないと思います。

伝えたいこと

石油ストーブのメリットは、遠赤外線効果によるポカポカとした太陽のような暖かさ。
灯油が燃える際に発生する水蒸気による自然な加湿。
実際に炎が燃える、その炎のゆらぎ、明るさ。

そんなところだと思います。
安全面や、暖房効率などからいえば、他にもいい製品があるだろうし、エアコンの暖房性も上がっているので良いでしょう。

石油ストーブなんて、正直、灯油を入れるのも手間だし、火が落ち着くまで気にしてやらなくてはいけません。
当然、換気だって必要です。
けど、石油ストーブを一度使うと手放せない魅力があります。
寒がりな長男なんて、ストーブが着いていると前に体育座りして、ジーッと眺めている時があります。
それだけ、何か惹かれるものがあるんです。

そんな、素敵な石油ストーブ。
正しい使い方をきちんと理解して、安全な使い方をして欲しいと思うんです。
このご時世、誤った使い方をしたせいで、火事になったり死亡事故が起きて販売中止とかになったら最悪。

間違っても、ウチの義両親のような間違った使い方はしないで下さいね。