TOYOTOMI レインボーも買ってみたのでレビュー

ついにTOYOTOMIレインボー(RB-G250)を買ってしまいました。くるんPa仕様です。

これより大きい出力のコロナSL-5117を愛用しており、それで十分な性能なんですが若干、出力がウチでは大きいかも?と常々思っていたので買ってしまいました。
まだ、本格的な冬では使ってませんがコロナSL-5121(13畳用)との違いなども交えながらレビューらしき事を書きたいと思います。

TOYOTOMIレインボーのスペック

カタログ値です。

  • 木造(戸建て)7畳まで
  • 暖房出力:2.5kW~1.25kW
  • 寸法高さ×幅×奥行き(mm):474.5×388×388
  • 質量:6.2kg
  • 希望小売価格29,480円(税込み)

といった感じです。

もう少し詳しい仕様だと

  • 最大燃料消費量:0.243L/h
  • タンク容量:4.9L
  • 燃焼継続時間:約20時間

といった所でしょうか。要は燃料タンクが満タンだと20時間近くは無給油で使えるって事が仕様書には書いてます。20時間もつかなぁ?今後使い続けて検証していきたいと思います。

実際使ってみて

使用環境は、室内のみ。
キャンプなど屋外での使用はありません。

使用環境

どんな所で使うかよって、全く異なると思うので、ある程度我が家の状況を記します。

  • 築3年目の高気密高断熱住宅
  • 34坪ぐらい
  • 一階はリビング、キッチン、和室のワンフロア。2階は3部屋あるが、常に開放状態。玄関とのリビングの扉が閉まっているだけで、他の部屋は基本的に開いている
  • 各部屋に通気孔が有り、常に外気を取り込んでいる(5箇所)
  • トイレ2箇所、脱衣所、浴室と換気扇が有り、常に回っている(4箇所)
  • キッチンの換気扇も常に”弱”で動いている
  • 窓などは全て2重ガラスでサッシは樹脂製
  • カーテンは使って無くて、ブラインドカーテン?って言うのかブラインドを横にしたような感じのやつ

大きく影響しそうな所だと、これぐらいですかね。

設置

若干の組み立てが必要です。

特段難しい事は無いですが、ガラスの下の保護材を外して取り付けるのは少し気を使いました(妻がね…)
後は、下の受け皿を取り付けたり、天板を取り付ける程度です。

給油

給油口がコロナのSLシリーズより小さいですね。
電動ポンプを使ってポリタンクから給油しているんですが、ノズルがギリギリです。

ノズルを抜く時に確実に垂れます…
拭くものは必須です。
ギリギリまで入れたいんですけど、タンクの中が全く見えないのでメーター頼みです。程々に満タンに入れます。

取説にもありますが、初めて使う時は灯油を入れてから20分以上?放置して、燃焼芯が灯油を吸い上げるのを待ちます。ちゃんと取説読みましょう。

点火

つまみを”燃焼”の方に止まるまで回します。この時、自動的に耐震装置がセットされるようです。ちなみに、コロナは耐震装置のセットは別にあります。

燃焼筒と言うんでしょうか、ツマミ上のカバーを開けると金属棒があるので、これを左右に動かして筒が正常にセットされているか確認します。と言っても、このストーブに関しては”ぐるんPa”での点火なので筒がずれることは移動したりしない限り無いと思われます。
ちなみに、普通に熱くなるので気をつけて下さい。一回燃焼中に触りました…

ちなみに、コロナSLシリーズは点火の際に、筒が傾くのでこの作業は必須です。

コロナSLは触っても火傷はしないように作られています。

トヨトミだけのくるんPa

昔はマッチ、そして乾電池を使っての電子着火。遂になにも必要なく着火出来るようになりました。
ハンドルを回すとパチパチパチっと放電して着火する仕組みです。

初点火を楽しみにしていたのですが妻がいたずらで回したら一回しで着火してしまったらしく見過ごしました…
それぐらい簡単に着火します。

なにより、回すの楽しい!

臭い

コロナSLシリーズと比べてって事になりますが、初使用ということもあり、ほぼ臭いは有りませんでした。消した時も圧倒的に臭いは少ないです。
今後、使い込んでいって芯が古くなってくると変わって来るかも知れませんけど、今の所トヨトミレインボーの方が点火、消化時の臭いは少ない気がします。
出力が圧倒的に小さいというのもあるんでしょうか?

臭いが全くしないというわけでは無いですからご注意下さい。

あと、個人的に灯油が燃える匂いが懐かしくて好きな人です。

暖かさ

かなり大事な部分なんですが、まだそんなに寒くならないんですよ。
室温が21度すら下回らない。
少し寒いような気がするって、ぐらい。
なので、今のところは出力が2.5kWでも十分です。

明るさ

コロナSLには無かった明るさがトヨトミレインボーにはあります。

ガラスの筒が特殊なんでしょうね。キレイに炎の輪っかが何重にもなって見えます。

コロナSLはこんな。

炎の存在感が違います。

室内でこの明るさが必要か?と言われれば…。そんなに必要はないかな。
とにかくキレイなのは間違いない。

気になる点

給油口の狭さ

あれって、どうやって給油するのがメーカー推奨なんでしょう?
今でこそ電動ポンプがあるから楽だし、センサーで溢れずに止まります。それでも若干溢れる。
手でペコペコするタイプのポンプも使った事がありますけど、あれはポンプをしまう時に多少なりとも絶対に灯油が溢れる。
オイルジョッキで入れてた事もありますけど、ジョッキが場所を取るし、灯油で使うと劣化する代物だったし…
ジョウゴで入れるって手もありますね。やった事ないけど、なんかカッコいいかも。絶対に垂れるだろうし、使わない時のジョウゴが邪魔になるのは間違いないだろう。

とにかく、あの給油口はコロナSLより少し狭い。

所々のチープさ

給油口のキャップと調節つまみの色合いとか質感がなんだか安っぽいんです。
あれが金属とかで出来てて、もう少しミッチリしてたらもっと締まったデザインになると思うんですけどねぇ。自分で塗装するか…

暖まりの立ち上がりは遅い

まだそれほど寒い時に使った事がないので、あまり体感してませんが、出力が小さいので急な室温上昇は期待出来ない感じです。
朝の暖房はエアコンを使っています。タイマーでセットするので起きる時間には暖まってますからね。

燃費

満タンにして、8時から18時の時間帯で使いましたが、タンクを満タンにしても2日はもたないかなって感じです。使っている途中に給油するとなると、一旦火を消して給油しなくてはならないので毎朝使う前に給油しています。
調節範囲内でですが、火力を絞ると更に長持ちします。けど、このストーブの火力を最小にするぐらいの暖かさならストーブ消しても大丈夫な気温かな?

その他

灯油を燃やして暖を取るってだけの代物です。
タイマーなんてものは無いから、起きる時間に合わせて予め暖めておく、なんて事は出来ないし、石油ファンヒーターとかに付いている3時間消化タイマーなんてのもありません。消し忘れたら灯油が無くなるまで点きっぱなしです。
設定温度なんてのもないので、熱けりゃ弱めるか戸を開けるしかないし、寒けりゃ火力を上げるしかない。
サーキュレーターを使うとムラがなく隅々まで暖まります。折角ストーブに電源を使わないのにサーキュレーターに電源を使うのは少しシャクなんですが…
ちなみに、アマゾンとかで、ストーブの上に乗せると熱で回るファンが売ってます。凄いと思って買いました。ブログにも書いたはず…。結果はサーキュレーターとは全然別物ですとだけお伝えしておきます。

灯油を入れるのだって面倒っちゃ面倒ですよ。ポリタンクを持って来て入れなきゃならんし、そのポリタンクにだって灯油を入れなきゃならないんです。置く場所だってスペースが必要です。

出力が小さいので、少し広い部屋だと厳しいかも知れません。この辺は使ってみないと分からないって部分ですね。真冬に使って寒くてエアコン使わないと駄目だったなんて事も考えられます。だから我が家は試しに安かったコロナSL-51(出力が5.14kW)を買いました。ホームセンターで13,000円ぐらいでした。今の家では少し暑いです。

最後になりましたが、触れば当然熱いです。側面の金属の部分はそれほど熱くはないんです。

けど、天板は違います。触れば火傷するでしょう。
あと、指を突っ込んでガラスを触ればこれも火傷すると思われます。
小さい子供がいれば当然危険です。家中所狭しとはしゃぎまわる子供が居ても危険です。物を投げて遊ぶような家も危険です。
折角の天板があるので、上にヤカンでも載せたいと思うでしょうが、熱湯をひっくり返したら大やけどします。我が家は一切温めものはしません。過度な湿気は家に良くないらしいですよ。

おわり

最近、石油ストーブって流行りなんですかね?あまり店頭で見かけなくなりました。特にストーブガードデラックスは数年見てないですね。
シンプルな作りなので大事に使えば長持ちするのは間違いないです。

ただ、便利さを求めるならエアコンには敵いません。エアコンがあるからこのストーブでも大丈夫と言っても良いです。

新築で使おうかと考えているなら一度ハウスメーカの方に使っても大丈夫か確認した方が良いかも知れません。私は設計の段階で石油ストーブで暖を取ると伝えておきました。その際の注意点は、2箇所のトイレ、脱衣所、浴室の換気扇は点けっぱなしにして下さいって言われました。高気密住宅だと一酸化炭素中毒になりやすいからでしょうか?

だいぶ長々と書きましたが、他にも石油ストーブについて色々と書いてますので、何かの参考になれば幸いです。