車検対応のLEDヘッドライトって何の車検対応なんだい?
『車検対応』と書かれたLEDヘッドライトを付けている車を最近見かけるようになりました。
こういうやつですね。
黄色いシートみたいな所がピカーっと光るんですが、なんで光るんでしょうね?
LEDの光は熱を持ちません。ただ光を出しているだけなんです。
光は熱を持ちませんが、根元の部分は熱くなります。
不思議ですね。
一般的なヘッドライトはこれです。
『H4U』って規格です。
二本、線が入っていてロービームとハイビーム、それぞれ別個に点灯して光を出します。
物凄く熱くなります。
太陽と同じですね。燃えてるから光を出す。(少し違うかも知れませんが・・・)
けど、LEDの光は熱を持たない。
『光』ってなに?って感じです。
車検とは
車は車検がないと公道を走ってはいけません。
うっかり忘れていたでは済みません。お巡りさんに捕まります。
整備不良が原因で事故が起きれば、人が死にかねないです。
なので、国家資格を持った人が検査をして、適合した車だけが公道を走って良いとされるわけです。
ほとんどの検査項目は見て分かるものなんですが、特殊な機械を使わないと分からない部分もあります。
ヘッドライトもその一つなんです。
このヘッドライトが全く見た目で分からない。(赤とか青とか色が付いていれば問題外ですが・・・)
それでいて、最近は結構シビアになって来ています。
カットラインと言われる明るさの明暗が分かるラインがあるんですが、そのラインを縦横基準範囲に収めなくてはなりません。
これが本当に出ない。
平成10年より前の車はこのカットライン方式ではないので全然余裕なんですが、中途半端な年式の車はかなり厳しいのが現状です。
また、ヘッドライトのレンズの状態にも左右されるので、劣化がひどかったりすると調整出来ない場合があったりします。
車検対応LEDヘッドライトの車検合格率
新車時にLEDヘッドライトが搭載されていて、そのまま交換していないというのであれば話は違います。
私は言っているのはそうではなくて、自分で後から購入して取り付けたヘッドライトということ。
当然メーカー純正品ではなく社外品。
車検対応と書いているものです。
そんな車検対応LEDヘッドライトを装着した車をごくたまに車検を受けにもって行くことがあります。
一度も調整出来た事がない。
全くカットラインが出ない・・・。
何なんだあれは・・・。
どんなLEDを入れているのか分かりませんが、全然駄目です。
安物なんでしょうか?
一度もないです。
車検に通らないLEDヘッドライトはどうするか?
そのまま帰って来るわけには行きません。
その場で普通のライト『H4U』に交換です。
2つで3,000円ほどでしょうか。
当然お買い上げ頂きます。
使い回すこと出来ないですからね。
車検が通った後はお客さんの判断でまたLEDを入れて貰っても良いですし、そのままH4Uのままでも構いません。
ただ、LEDに交換したら光軸はまたずれるので、次の車検時に調整するまでずれたまま。
そして、またカットラインが出ないからH4Uに交換される・・・。
最後に
あくまで私がみたことのあるLEDヘッドライトが車検全滅だっただけです。
高級なLEDで車検通らなかったら返金しますぐらいの商品だったら安心ですね。
3千円ぐらいで間違いないH4Uが手に入るのに、不確実な高額なLEDを入れるメリットがそれほど分からないです。
色が白い。
明るい。
長寿命。
らしいですが、白いのが良いのかは好みだし、H4Uでも車検に合格できる明るさは十分あるし、長寿命と言っても車検の度に新しいH4Uを入れられていたらなんのメリットもないと思うんですが・・・。
なんでもそうだと思いますが、きちんと注意書きを読んで、納得の上導入して頂きたいです。
決して経済的ではないとだけは断言出来ます。