石油ストーブのニオイついて

我が家ではポータブル石油ストーブを何台か使っています。
石油ストーブは燃料に灯油を使います。その灯油を燃やして暖を取るわけですが、どうしても”ニオイ”がします。
私の本職は自動車の整備士なので、車だったらガソリンのニオイ、軽油のニオイ、オイルが混ざって燃えるニオイ、クーラントが混ざって燃えるニオイ、とか色々ありますが分かります。

そんな”ニオイ”についてです

灯油のニオイ

初めにですが、ニオイの原因は燃料である”灯油”にあります。ニオイで、コレは灯油だなとか、ガソリンだなってのが確実に分かります。分からないのは…腐ってる?

石油ストーブを使う上で、灯油を絶対にストックして置かなければならないのですが、家の中におけば当然、灯油のニオイは漏れるんです。
我が家は下駄箱に入れているので、開ければ灯油のニオイがします。

ポリタンクのキャップをきちんと締めていても、電動ポンプのホースとか受け口に残った灯油がニオイの発生源になります。

灯油のニオイが嫌いなら石油ストーブは諦めましょう。

使用時のニオイ

点火して炎が落ち着くまで15分ぐらいでしょうか。

鼻が慣れてしまうと言うのもあるとは思いますが、この状態になるとニオイは分かりません。
基本的に良い燃え方をしていればニオイが気になるという事は無いです。

以下は、私が若干”クサイ”と感じる時です。

点火時の臭い

これは仕方の無いことで、必ずニオイが出ます。
点火する際に燃焼筒を傾けて芯を露出させて着火するので、その時にどうしても煙というかススというかモワーっと出ます。この時だけは『燃えてる!』って匂いがします。
無事、着火して燃焼筒を正常に戻せば煙もススも出ないし、匂いも止まります。
芯に火が付いたと思ったら、早く静かに点火レバーを離しましょう。いつまでも筒を戻さないとススだらけになりますよ。ニオイ以上にススは厄介です。

消火時の臭い

コロナのSLシリーズの消火方法はツマミを”消火”の方へ回す事で消えます。
”消火”的なスイッチはありません。タイマーもありません。対震装置はあるので、本体が揺れると自動的に芯が一気に下がって消火するという機能はあります。
なので、通常は”ツマミを回して消火”という方法のみです。
この際にどうしても臭いが出ます。
『ストーブ、消したな』っていうのが分かる臭いが出ます。
これも使う上で仕方のないニオイです。

火力を下げすぎた時

ニオイなので、何とも伝えにくいのですが、あえて言うなら”酸っぱいようなニオイ”とでも言うんでしょうか。私には少し不快なニオイです。
このSLシリーズは”火力調節ツマミ”はありますが、熱いから弱くしようとか、灯油が勿体ないから弱くしようとする為のモノではありません。このツマミは点火時の芯の状態だと出過ぎで、火力が強すぎるから、それを弱めて適正な火力にしましょうという為のものです。

適正な火力は脇からはみ出ている炎が1、2センチ程度です。それより弱くしてしまうとニオイが出るようです。

古い灯油を使った時

夏超えした灯油は、もう悪くなっていると思った方が良いです。燃やすとどうしてもニオイがします。
シーズンオフに向けてポリタンクの灯油を減らして、次に持ち越さないようにします。
ストーブ本体に残る灯油も無くなるまで燃やして、空焚きして収納します。

焦げるようなニオイ

たまにします。何か焦げるような焼けるようなニオイ。コレをそのまま放っておくと火事になる危険性が高いので結構焦ります。
着火時にこんなニオイがすることがあって、なんか燃えてる!って焦るんですけど何にも燃えてない。
多分、ホコリかなぁって思うんです。
掃除して天板を拭いた翌日なんかは、よくこんな事があるので。

以前よりニオイが気になった時の対処法

ニオイだけではなく、着火がしにくくなったとか、火力が弱くなったなと感じた時に“空焚き”をやると色々良くなるようです。
何故かと言うと、最近、不意に空焚きをしてしまい、翌日に使おうとした所、いつもより火の点きが良かったんです。芯に蓄積した不純物が燃えたんでしょうかね。詳しくは分かりませんが結果オーライでした。
ただ、燃え尽きる際のニオイは強かったですね。

おわり

石油を燃やしているんで、ニオイはどうしてもするもんだと思った方が良いと思います。
ただ、『いつもと何か匂いが違うかも?』なんて分かると危険性が下がります。
臭わない”一酸化炭素”が一番危険なんでけどね…。
安全に使って貰えるように、何かの参考になれば幸いです。