災害時にも使える!電源要らずの石油ストーブ!について
近年の自然災害は度を越していると思います。だから災害と言われるんでしょうけどね。
前置きなんてどうでも良いから本題に入ろうと思います。
おなじみの電源不要の石油ストーブについてです。購入をご検討中の方の参考になればと思います。
石油ストーブの種類
石油ストーブとは、燃料に灯油を使うストーブの事です。今回重要な点は電源を必要とするかしないかということです。
下の写真は我が家にある石油ストーブのコロナとトヨトミの対流型(形)です。
この2台は電源を必要としないので、停電時でも暖を取ることが出来ます。それに電源コードが無いので部屋のどこにでも置くことが出来ます。他に電源が不要な石油ストーブには反射型や石油コンロなんてのもあります。
沢山の種類やデザインがありますが、部屋全体を温めるという点に関しては出力の大小だけで決まります。
エアコンなどの電化製品と違って、石油ストーブというのは灯油を燃やして熱に変えているだけです。焚き火をイメージして下さい。たった一本の薪よりも5本、10本と多い方が火力が上がりますよね。そして焚べる薪が多ければ無くなるのも早いと言う事です。灯油を燃やした分だけ熱に変わるだけです。
燃焼時間もできれば長い方が良いと思いますが、出力が小さいほうが燃やす燃料が少ないですし、タンク容量が大きい方が沢山灯油を入れれるので当然長いという事になります。
それと、非常に重要な事なので先に言っておきますが、石油ストーブ全般において火力調節が苦手という事を覚えておいて下さい。
普段使いするか、非常時だけ使うか
非常用に購入して、いざという時にしか使わないというのはあまりオススメしません。理由は灯油が酸化するからです。腐るんです。
石油ストーブを使うつもりなら当然、灯油を買って置かなければいけません。その灯油は徐々に腐ります。保管状況にもよると思いますが、1年も放置していれば匂いも色も全然違います。古い灯油を使うと臭いです。匂いだけならまだしも危険なのが一酸化炭素。多くなると命に関わります。ちなみに、一酸化炭素は無臭です。匂いとは関係ないので勘違いしないようにして下さい。石油ストーブはシンプルですが間違った使い方は絶対に許されないデリケートな道具です。
ここで、我が家の使い方を少し紹介しておきます。我が家は電気料金のプランが21時から翌朝9時までが日中の半額です。なので日中はストーブ、21時以降はエアコンで暖を取っています。そして朝は起きる時間に合わせてエアコンのタイマーをセットして起動するようにしています。電源がないのでタイマーなどの機能はありません。一度、火をつけたら灯油が無くなるまで燃え続けます。ちなみに灯油が無くなるまで燃えても火事になったりすることはないので安心して下さい。天板にヤカンを乗せたり煮物をしたりはしません。ぶつかってひっくり返ったら大惨事ですのですし、湿度が凄いことになってしまいますんで。
ストーブの選び方
インテリアの一部として購入するのであれば好きなもので良いですが、用途が決まっているのならもう少し検討しましょう。私が石油ストーブを欲しいと思ったきっかけはアラジンのブルーフレームを見てからです。欲しいと思ったんですが高額な値段と子どもが小さかったので安全面からですね。悩んでいるうちに暖かくなり、また寒くなると悩みを繰り返し2年ほど購入は出来ませんでした。購入のきっかけは店頭でストーブガードを売っていたからです。『今買わないとなくなる!』って思いコロナのSLと一緒に買いました。その後、新築を建ててこれでは暑すぎると感じてTOYOTOMIのレインボーを見かけて勢いで購入しました。2台購入して色々詳しくなりましたが初め欲しいと思ったブルーフレームは要らないかなという気持ちになってます。(使い方にクセがあります…)
実際に使っていて分かる事から、私なりの選び方のコツみたいなのを紹介します。
使う部屋の広さ
製品の仕様書に何畳用か記載されていますが、あれを素直に信じてはいけません。現在使っているTOYOTOMIのレインボーはメーカーでは木造(戸建て)7畳までとあります。我が家は築5年で高気密高断熱、1階はリビング8畳、和室6畳、キッチン作りですが、外気温が0度でも室温21度ぐらいは保ってます。
コロナのSLシリーズ(対流型)でも出力の違う二種類のラインナップがあり、13畳用のSL-51と17畳用のSL-66があります。(余談ですがSLシリーズの型番について、前の二桁が出力(5.1kWと6.6kW)で後ろの二桁が製造年です。製造年で若干のデザインの違いがあるだけです)
なぜ二種類のラインナップがあるかと言うと、火力の調節があまり効かないからです。重要な事なので繰り返します、火力の調節が効きません。暑いから火力を弱めるという使い方はこのストーブは出来ません。丁度よい火加減を調整する事は必要なのでその範囲でなら弱める事が出来ますが半分まで弱めるといった事は出来ません。やると一酸化炭素を多く発生し生死に関わります。ちなみに我が家は33坪ほどの小さいな家ですが、13畳用のSL-51で暑いぐらいに家中温まります。
それと石油ストーブの性質上、広い空間を暖めるには時間が掛かると思って下さい。熱は真上に逃げて行くのでサーキュレーターで空気を循環させるか、うちわなんかで仰ぐと早く暖まります。
どのように使うか
先ほど述べたように部屋全体を暖めたいのか、数人でストーブを囲んで体を温めたいだけなのか。もしくは鍋を載せてコトコト煮込み料理を作りたいのかでも違ってきます。
部屋の中心に置けるのであれば対流型が良いと思いますが、壁際に置きたいのであれば反射型の方が良いです。前面を集中的に暖かくしてくれます。しかし、コロナとTOYOTOMIのどちらも対流形よりも出力が小さめなので、部屋全体を暖めるのは時間が掛かると思います。
調理に使うだけなら石油コンロが断然便利です。石油ストーブでは火力の微調整が効きません。焼き芋を作ったりなんかはにはいいですね。ただ、対流型のストーブは天板の温度がそこまで高くならないようで、調理には向かないと思いました。なかなか餅が焼けませんでしたよ…。
実際に使ってみないと分からない
はっきり言って石油ストーブはエアコンのように安全では無いですし楽ではありません。先程言ったように、火力の調節もままなりませんし、ボタンひとつで操作出来るわけでもありません。給油する必要もありますし、灯油を買ってくる必要もあります。そして灯油を保管する場所も必要になってきます。
我が家は基本的に18Lのポリタンクに灯油を入れて玄関に置いてますが、外には200Lのデカいタンクがあります。
この200Lのタンクには灯油屋さんがタンクローリーで来て入れてくれます。大体2~3万円ほどでしょうか。これが無かったら、ポリタンクを持って買いに行かないといけません。我が家は日中も妻が家に居るので朝9時から夜9時まで12時間程使いますが、灯油を満タンにすれば1日使えますが2日はもちません。なので、毎日3~4L給油するので18Lのポリタンク1個では一週間もちません。
あと使ってみないと分からないのは匂いでしょうか。私は小さい頃から石油ストーブを使ってきたので懐かしさはあれど臭いとは思いませんが、独特な匂いがするのは確かです。火を点ける時と消す時は特にしますね。あと、火力を既定値以上に弱めた時とか、古い灯油を使った時は臭いです。
おわり
いざという時に使おうと思っていても、なかなか思った通りにいかない事は多々あります。興味があるのであれば試しに安売りしている時にでも購入してみると良いかと思います。反射型の石油ストーブは割と安く買えますし、灯油タンクが取り外し出来るので給油も楽です。
実際に火を使うので危険は伴いますが、当たり前の事をきちんと守っていれば安全です。音もしない、おまけに加湿もしてくれる石油ストーブ。私は最高に気に入ってます。お悩みなら一刻も早くお試し下さい。寒い時にしか使い道がありませんからね。
ちなみに、もう一つ試したい石油ストーブはTOYOTOMIのKR-47Aとなっております。
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