石油ストーブについて色々と思う事
我が家の暖房はエアコンとコロナのSLシリーズの小さい方です。一応、高気密高断熱住宅でコンパクトな一軒家なのでこのストーブで十分で少し暑いぐらい。換気しつつ温度調節出来るぐらいの出力はあります。ちなみに出力は5.14kW 。
実家では反射板式の石油ストーブを使用。
他にも同じようなのがサイズ違いで二つほど所持。
そういや、石油ファンヒーターも持ってたけど、新居に引っ越してからは見かけないなぁ。捨てたんだっけな?
前置きが長くなりましたが、石油ストーブユーザーとして、アマゾンのレビューとか、店頭の売り場を見てて色々と思う所があったのでまとめようと思います。
なぜ石油ストーブが欲しいか?
暖を取りたいからという理由だけなら絶対にやめた方が良いです。エアコンの方が遥かに便利で安全です。初期投資は高いですが、ランニングコスト、掛かる手間などを考えると絶対にエアコンです。
我が家の導入のきっかけはアラジンのブルーフレームに妻が憧れたからです。真冬の寒い中でも女性がスカートを履いてオシャレするのと同じ感覚なんですかね?
確かに、あのレトロなデザインが素晴らしい。
俺だって未だに欲しいですもん。
何故買わないかと言うと、単純に値段が高いから。
数ある石油ストーブの中で、あいつだけ別格に高いんですよ。
まぁ、作りと見るとあの値段設定も納得の高級感なんですけどね。
初めての石油ストーブという事もあり、お試しって事で、近所のホームセンターで14000円ほどで売ってたコロナSL5121にしたんです。ストーブガードも売ってたと言うのも、購入に踏み切った大きな理由ですね。
ネットよりも安く買えるのがホームセンターの良い所。
ストーブガードデラックスはコロナSLシリーズの為に作られたと言っても良いぐらいぴったりのサイズ感で、このストーブ以外ではなかなか似合わないんじゃないかなぁ?
店頭で見かけたお母さん
赤ちゃんを抱っこしてストーブガードを見ていた若いお母さん。
ストーブガードがあったとしても石油ストーブは危険だと思います。
ウチも三男坊が2歳ぐらいの時にこのストーブを台所に導入しましたが、部屋自体に入って来れないように、ベビーガードで仕切ってました。
4年ほど使ってますけど、幸い誰も火傷したことはないですが、未遂はあります。
何故か体操着越しに天板を触ろうとしたようです…
しかも、買ったばかりの体操着…
火傷はしなかったので、しこたま怒りました。
子供は何をするか分かりません。
一度、こういう経験をすると、二度と触ろうとは思わないでしょうが、素手だったらと思うとぞっとします。
彼らは熱いって言ってるものを軽く触るという事を知りません。熱いと感じるまで押し付けるんですよ。
天板の焦げを落とすのは一苦労でした。
幸い、このストーブの天板は凄く固いようで、カッターでは傷が付かないみたいで、ガリガリ削り落としました。
キャンプで使う
寒い時期のキャンプに石油ストーブを持って行く人が居るみたいですね。流石に、SLシリーズは大きいので持って行く人は居ないでしょうが、トヨトミのレインボーあたりは小さいし明るいし良いみたいですね。
雪国生まれの私は、寒い時期にわざわざストーブを持ってまで野宿をしようとは思いませんが…
ワカサギ釣りぐらいなら、ホワイトガソリンのランタンがあれば荷物も少なくて小さいテントならそれで十分ですね。
防寒着を着こんで行くし。
インテリアの一つとして
ウチの導入理由は完全にこれです。
ただ、購入に至るまで2シーズン悩みました。
安全性、メンテナンス性、置き場所、灯油等々、暖房器具としては圧倒的にデメリットばかりで、メリットはコンセントが不要かな?ぐらいでした。
悩んだ上、色々な事を覚悟して購入しました。安く買えたし、ダメなら実家にあげようかぐらいの感じでした。
石油ストーブのレビューを見て
買う前から色々と見ました。
今でも見てます。アラジンのブルーフレームが欲しくて…
レビューを見てると、たまに馬鹿じゃないの?当たり前じゃないかって思う事も書いてあるのでそれらのことについて。
安全性
触れば当然、火傷します。
ひっくり返せばそれなりに燃え広がると思います。
やかんを置いて湯を沸かしたいと思うでしょうけど、子供がぶつかってひっくり返したら一瞬で大やけどします。我が家ではそれが怖いので上では何も温めません。
けど、そんな事よりも怖いのが一酸化炭素中毒です。
不完全燃焼や換気を怠るなど間違った使い方をすれば簡単に一酸化炭素中毒になるという事を知っておかないと非常に危険です。
ストーブの近くにいると凄く眠くなるんですけど、それがポカポカした暖かさからなのか、一酸化炭素中毒なのかは分かりませんからね。
高気密住宅は特に注意が必要だと思います。
メンテナンス性
使っている時はコレと言ったメンテナンスはしていません。
せいぜいホコリを払うぐらいですね。
ただ、使い始めと、しまう時はひと手間掛かります。
灯油を空にして収納するとか、空焚きするとかですかね。
一回、芯を交換した事もあります。
エアコンのようにフィルターの掃除だけ、では済まないです。
給油
買ってから色々と試行錯誤しました。
ブルーフレームみたいな全方位型の石油ストーブは燃料タンクが取り外すことが出来ないので、灯油を持ってきて入れるしかありません。
しかも給油口が意外と小さい。
反射板タイプのは灯油タンクがあるんですよね。
コレだと、タンクを外して給油が出来て楽。
ポリタンクごと持って来て入れるには妻には重いだろうと思って、オイルピッチャに一旦移してから給油するという方法をとっていました。
けど、コレだとやっぱり手間なんです。それにピッチャのノズルが給油口の経とぴったりで、どれぐらい入っているか分からないからギリギリまで入れる事が出来ないし、空気の逃げ道が小さいからそこからチョット吹き出してくるんです。
なので、今では電動ポンプです。
18リットルの灯油は重いので、私が率先して給油します。
給油が面倒な事は間違いないです。
臭い
石油ストーブは灯油が燃える独特な臭いが絶対にします。消える時なんてもっと臭いが強いです。
私は雪国育ちなので、小さい頃から石油ストーブは使っていて、当たり前だったのでなんの抵抗も無かったし、石油ストーブの匂いに懐かしさを感じる程でした。
こればかりは実際に使ってみないと分からない事だと思います。
ガスコンロみたいに匂いがしないって訳では決してありません。消化時の臭いを抑える機能もありますけど、それも完璧って訳ではありません。私は全然平気ですけどね。
実際使っていて思うこと
使用状況です
- 使用石油ストーブ:コロナ SL-5117(現行SL-5121) 13畳用
- 家:築3年目 延床面積35坪弱 高気密校断熱住宅
- 環境:たまに雪が降る程度。スタッドレスは必須。1,2月は氷点下を下回る。
- 使用環境:キッチンの換気扇が弱で24時間稼働。基本的に全ての部屋が開いている状態で、外気を取り込む通気孔が5個開放。浴室、脱衣所、トイレ2箇所の換気扇も24時間稼働。高気密の意味がないぐらい外気を取り込んでいると思う
他にも、サッシの材質や、床材、断熱材などの影響がかなり大きいと思いますが、きりがないので止めときます。けど、快適に暮らすためにはかなり重要な要因です。新居を考えているなら間取りや設備も大事ですが、後のランニングコストを考えると良いものを取り入れたほうが良いですよ。ハウスメーカー任せだとそいう目に見えない所で経費削減しようとしてきますし…。
暖かさ
一番重要です。我が家はこのストーブ1台で家中暖かくなります。天気が良い日はお昼ぐらいだと2月でも暑いです。火力を絞れるなら絞りたい。
暖かさも種類も太陽の日差しのようにジンワリと暖めてくれるのでとても気持ちいいです。あまりにも気持ち良い暖かさなので、天気が良いと子供たちは外も暖かいんだろうと薄着で出ようとして失敗します。
灯油
石油ストーブなので、当然燃料に灯油が必要になります。灯油は18リットルのポリタンクに入れて玄関の収納に入れています。灯油の臭いは若干漏れます。
我が家は妻が専業主婦なので日中も家に居るのでずっとストーブを点けている状態です。なので、18リットルのポリタンクに入れている灯油は一週間持たないです。
幸い、200リットルの灯油タンクが外にあるので、ポリタンクが空になったらそこから補充します。タンクは近所の灯油屋さんが入れに来てくれるので楽です。しかも、実家の親が買ってくれるので入れ放題です(^^)
そういった設備が無いのであれば、灯油の確保に苦労すると思います。外にポリタンクを並べて置くのも怖いですしね…
使って良いのか悪いのか
私は家を建てる時に暖房はどうするのかを工務店の方に聞かれました。噂で聞いたんですが石油ストーブを使わないで下さいってハウスメーカもあるそうです。高気密な為に一酸化炭素中毒の危険性があることが大きいかと思いますが、どうやら湿気を嫌がるみたいです。家にとっては乾燥している方が良い環境なんだそうです。住んでる人にとっては湿度は大事なんですけどね?確かに、石油ストーブが点いている時の湿度は加湿器の比じゃないと思います。幸い、我が家は全く結露はしないので助かっています。
燃費
コロナのSLシリーズは火力調節はあるんですが、熱いから火力を弱めるとかあまり出来ません。最適な火加減にする為の調節ツマミという役割という程度のモノです。
なので、劇的に灯油の持ちが良くなるとかはありません。使った時間だけ灯油が減るって認識で間違いないです。
我が家は、電気料金の設定で21時以、翌日9時までの電気代が半額です。なので、石油ストーブを使う時間は9時から21時といった感じで、朝はエアコンのタイマーで部屋を暖めて、寝る前は危ないのでエアコンを点けるといったサイクルになってます。
タンクが満タンであれば12時間は持ちます。けど、翌日は途中で給油しないといけなくなります。灯油が無くなりそうだからと言って、一旦日を消すのは面倒ですから使う前に満タン入れちゃいます。
フルに使うと18リットルのポリタンクは一週間持たないですね。
火力
コロナSLシリーズの小さい方(13畳用)ですが、小さい我が家を暖めるにはこれ一台で十分過ぎる火力でした。
定期的に空気の入れ替えを行って温度調節するぐらいです。
特に、2階の暑さは半端ない。
けど、弱点はあります。それは立ち上がりが遅い事です。朝イチの冷え切った部屋を一気に暖めるのは苦手です。
サーキュレーターがあると更に良い
せっかく電源の要らないストーブを使っているのに、サーキュレーターを使うというのは若干抵抗はありますが、使ったほうが圧倒的に暖まり具合が違います。サーキュレーターが無いとストーブの熱気はほとんど2階へ行ってしまいます。
ちなみにウチではストーブの天板の上の方目掛けてサーキュレーターの風を当てるようにしてます。
温め物をしない
折角石油ストーブを買ったんだから天板に鍋を載せておでんでもグツグツ煮込もうか?とりあえず、やかんで湯を沸かすか?正月は餅でも焼こうか?熱燗も良いかも。なんて思ってました。
けど、何かの拍子にひっくり返したら大惨事だなと思って止めました。
それに加えて湿気が凄い。餅やアタリメぐらいだったら大したことは無いと思いますが、ヤカンで湯を沸かそうとした日には凄い湿気で確実に窓が結露します。
湯を沸かすのは電気ケトルであっという間ですし、加湿という点では石油ストーブの燃焼時の水蒸気だけで十分でした。
おわりに
我が家は石油ストーブは見た目重視で買った所が大きいですが、今では無くてはならない必需品になってます。
なんと言っても、日向ぼっこしているかのような、あの暖かさが気持ち良いんです。
確かに今の世の中に逆行したような不便な機械だと思います。
灯油は買わなきゃならないし、保管場所も困る。触ったら火傷する。換気しなきゃ一酸化炭素中毒になって命の危険が伴う。灯油の燃える臭いはする。メンテンスも定期的に必要。
それでも、使いたいんです。なんなら早く寒くなってくれないかなぁって思うぐらい。あの気持ちよさは何なんだろう?コタツの気持ち良さとはまた別な感じだし、ホットカーペットとも違う。
もし、石油ストーブの購入で悩んで居るなら買って後悔はないと思います。
こんな小さなブログに辿り着くぐらい考えているんですから、早かれ遅かれいつか買います。それが子供がもう少し大きくなってからかも知れませんけど、実際に使うまで使ってみたいという気持ちは消えないと思います。
使ったら最後、エアコンや他の暖房器具には戻れませんよ。それぐらいの気持ちよさはあります。ただ、一番の面倒は灯油の手配でしょうかね…。
取り扱い注意なのは間違いないですが、使い心地良さも間違いないです。何かの参考になれば良いですが・・・
ちなみに、最近TOYOTOMIのレインボーも買いました。近々レビューします。
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