コロナの対流型ストーブの悪い所、という訳じゃないけど使ってみた感想

2019年10月18日

遂に導入された、コロナの対流型ストーブとストーブガードデラックス。実際に使ってみた感想を紹介します。
購入した製品は『コロナ ポータブル石油ストーブ(対流型)SL-5177』です。(品番は西暦によって変わるようです)

最初に言ってしまいますが、満足度は最高です。

熱くて危なく無いのか?

我が家には7歳、5歳、2歳と子供が居ます。
購入をためらっていた大きな理由の一つとして、この遊び盛りの子供たちがいるのに、対流型のストーブはヤケドとかの危険があって危ないんじゃないか?というのがありました。
確かに触れば火傷することは間違いないです。
特に上の方が物凄く熱いです。天板に手を付いた日には大やけど間違いありません。
しかし、13畳ほどの部屋を暖める能力のあるストーブ、触って熱く無いのでは温まるはずはありませんよね?
この火傷するほどの熱さは必要不可欠であり、必然なのです。
と言っても、やはり安全に使いたいという事で登場するのが次です。

火傷対策にストーブガード

という事で、登場するのが『ストーブガード』です。
我が家はストーブと同時に購入し設置したので、ストーブガードが無い状況と言うのは分かりません。
しかし、これがあるお陰で、『危ない!』という状況は今のところ無いです。
使ってみて分かった事なんですが、凄い事が判明しました。下の写真を見てください。

ストーブガードの側面は全く熱くないんです。触った瞬間、ヒヤッとしたので、熱いのかと勘違いしましたが、金属の冷たさでした。
このストーブガードが凄いのか、それともこのストーブの特徴として側面はあまり暖かくならないのか・・・。
とにかく、側面に関してはストーブガードの隙間から手を突っ込まない限り、火傷は絶対にしません。もし、『扇風機に指を何度も突っ込む』、『家の中のものを騒ぎ回って壊す』というような家庭環境だと対流型のストーブは諦めた方が無難だと思います。

このストーブガードは直接触れて火傷をするのを防ぐ以外にもかなり重要な役割があります。
それは、この天板。

モノが置ける
という事はストーブを囲んで、お酒が飲めます(*´∀`*)

と、それ以外にもちゃんと役に立ってます。
このストーブガードは高さの調節が出来ます。取説には『ストーブの天板よりも何十センチか高くセットしてください』とあったので、腰ぐらいの高さになっています。
なので、ストーブの周りを歩いてもストーブガードの天板があるおかげで、足がストーブに引っかかる事がないんです。
部屋の真ん中に置いてあるにも関わらず、一度も足を引っ掛けた事が無いのはこのストーブガードのお陰です。(足の小指をぶつけた事がないですか?あれは人間が自分の幅を1センチほど小さく思っているからだそうです)

灯油を入れるのは確かに大変そう

買う前から分かっていましたが、灯油を入れるのに少し気を使います。

必ず消火を確認してから給油しましょうね(^^)

対流型の石油ストーブはどの製品も灯油タンクが一体型です。という事は、灯油を本体の所へ持って来てあげないとイケないんです。
重いですよぉ、18リットルのタンクは。ウチの妻はブルブルして持てないんじゃないかな?
かと言って、ストーブの近くに置いておくのは、絶対にダメです。基本的に安全なストーブではありますが、出来るだけ離して置いたほうが安全なのは間違いないですからね。ストーブはひっくり返さなくても、灯油の入ったポリタンクをひっくり返さないとも限りませんから。

私の一番楽な給油方法の案としては、ホームセンターなんかで売っている、オイルジョッキに一旦灯油を入れて、タンクに給油するという方法です。

4リットルぐらいのジョッキがあれば、満タン給油が出来ます。けど、大きいジョッキだと、ガボーっと一気に出てくるので、上で紹介している2リットルぐらいのジョッキで、こまめに給油するのが一番良いと思いますよ。(しかも蓋付き)余ったらまたポリタンクに戻してあげれば良いですし。

ちなみに残念ながら、我が家では私のこの案は不採用でした…。
ジョッキに一旦移すという一手間、それとあの無骨なジョッキを何処かに置いておかなければならないという、見た目からの点。(オシャレなブリキのジョウロとかなら良いんですけどね)
それらの観点から、不採用になってしまいました。

で、妻が取った給油方法は、10リットルの小さいポリタンクに灯油を入れて置いて、普通にシュポシュポで給油するという方法でした。


10リットルぐらいなら、さほど場所も取らないし、持てるようです。ただ、シュポシュポで入れるのは大変気を使うようで、満タンまでは入れれないです。なんせ、ゲージが満タンを示すころは、タンクの口ギリギリまで来ますからね。それでいて、口が小さいので実際どれ位入っているのか分かりづらい・・・。
なので電動のポンプなら間違いなく楽ちんでしょうね。

どれ位暖かいのか?

朝起きると、室温は5度ぐらいでしょうか。日中も暖房器具を何もつけないと9度ぐらいまでしか上がりません。そんな環境で使っています。
ストーブの配置場所は台所です。台所と隣の部屋がつながっているので、16畳ぐらいでしょうか?ついでに、廊下と二箇所繋がっているんですが、ドアがありません。なので、アコーディオンカーテンみたいなのを使ってますが、結構隙間だらけと言った環境です。
主に、ストーブの使うタイミングは、妻が朝お弁当を作る時、私が休みで何となくのんびりしている日という感じです。
なので、あくまでサブとして使っているんです。テレビがあって、みんなが集まっている部屋はエアコンにこたつです。

火を付けた瞬間、モワーっと周りは暖かくなります。ホントに、気のせいぐらいの暖かさでしょうけど、電気ストーブぐらいの立ち上がりの速さです。
実はその後もそんな感じです。
モワモワ、じんわり、何となく暖かいな~って感じなんです。

伝わりましたか?

書いてる私が、全く伝わっている感じがしません・・・。
まぁ、実際に温度を測った訳でも無いし、メイン暖房器具として使っているわけじゃないですし・・・。
けれど、ホントにそんな感じなんです。
モワ~っとじんわ~り、何となく暖かい様な…って感じです。
そりゃ1時間も経てばそれなりに暖かいのは確信出来ます。
なにより、お湯も沸かしているせいもあり、湿度があって空間が潤ってますね。
サーキュレーターを回したらもっと暖かくなるでしょうね。たまに天井をうちわで扇いであげると上に溜まった温かい空気が循環して良いかも知れないですね。

火力調節は出来ない。灯油の持ちはどれぐらいか?

このコロナのストーブは温度の調節は出来ません。あたかも調節出来るようなツマミが付いていますが、これは温度を調節するためではなくて、芯の高さを変える為のツマミです。
暖まって来ると灯油が燃えやすくなり、当然、炎が大きくなります。適切な炎の量が説明書にきちんと書いてあるので、その大きさになるまでツマミを回して芯を下げてあげなくてはなりません。点火する時は最大に回していますが、点火後は徐々に下げる一方のツマミです。
なので、暑くなったからと言って火力を弱めたりは出来ません。火力調整が出来るとすれば、その設定された炎の大きさ範囲の中だけです。
ということは、暑すぎるという時に火力を下げて調節することが出来ません。後で更に説明しますが、これ重要です。

灯油がどれ位持つかというと、満タン(6リットル)で一日中大丈夫です。2日は持たないかと思います。

部屋の広さや作りで最適な機種選びを

今回購入したストーブの暖房出力は5.14kWです。この意味は出力の幅が無く、『このSL-5177という製品は5.14kWの暖かさを出す設計です』ということです。

他の製品を見てみましょう。出力が表記されているトヨトミのレインボーストーブをみてます。


このレインボーストーブは暖房出力が2.50kW~1.25kWと表記されています。
我が家のストーブの半分以下の暖房出力しかありません。ウチの台所に置いたのが、レインボーストーブだったら、いつまでたっても暖かくならなかったでしょう。
逆に8畳ほどの部屋で使うにはレインボーストーブは丁度いい出力だと思います。

また『木造何帖、コンクリート何帖』とかの表記があるように、部屋の作りによって暖房効率が変わってきます。高気密高断熱の家だとこの表示はあてはまりません。もっとも、最近の新築した高気密高断熱住宅でこういった石油ストーブを使っても大丈夫かどうか分かりません。おそらく、オススメはされないと思います…。(後で高気密高断熱住宅での石油ストーブ事情を書こうと思います)

置き場所が大事

全方位に暖める性質上、当然部屋の中心に置いたほうが隅々まで暖かくなります。部屋の角に置いてしまうと効果は半減してしまいます。
壁からある程度離して置かなくてはならないのは当然です。
ストーブ上部は恐ろしいほど熱いです。湯を沸かせる程の熱さですから、当然危険です。ストーブ上方は何もないのがベスト。近くにカレンダーや洗濯物なんて絶対に駄目です。風も無いのに落ちるわけないと思っていると大間違いです。ストーブで暖められた熱のせいで対流が起きるので家の中の空気は動きます。上の方には絶対に物があっては駄目です。

広い場所を暖める分にはかなり良いです。
逆に10畳ほどの広さであれば、この対流型のストーブはオーバースペックです。コロナではこれより小さいサイズは全方位型がないのでトヨトミ製で選ぶしかないです。トヨトミ製の小さいサイズは火力調整も出来るので良いと思いますよ。

おわり

初めにも言いましたが、満足度は最高です

インテリア的にも、出力、使い勝手も申し分ありません。
湿度が上がるのが嬉しい誤算でしたね。

ストーブガードのおかげか、ぶつかった事はないですし、火傷の危険を感じた事もありません。
強い揺れを感知すると燃料を遮断して、緊急消火してくれるし安心設計です。

ですが、やはり火を使う製品なので、誤った使い方をすれば当然命の危険があります。使う前にきちんと説明書を読んで、理解してから使いましょうね。

炎のゆらぎや、じんわりと温まる雰囲気などが最高です。