マジで号泣だった 『その時までサヨナラ』

読みました。

山田悠介『その時までサヨナラ』

これから書くことはレビューとかではないと思います。
もし、読むかどうか迷っていて、レビューを検索してここに辿り着いたんだとしたら、検索し直すことをオススメします。

俺が知らなかっただけ?

帯に80万部突破って書いてるから相当有名なんでしょうね。(ググったらドラマ化されてるじゃん・・・)

違う記事にも書いてますが、私は山田悠介作品が好きです。
と言っても、学生時代に読んだ、『リアル鬼ごっこ』とか、『パズル』とかね。
ちょっと現実離れした、ホラーっていうかSFというか、少し過激なやつ。
読んだと言っても、リアル鬼ごっこなんて、何年前なんだろ?
『佐藤』を全員捕まえようなんて、なんて面白い発想。
読んでて、面白かった記憶があります。

山田悠介じゃないけど『バトルロワイヤル』も読んだなぁ。
あれも面白かった。
あとなんだっけなぁ、題名が思い出せない。
生物兵器みたいな怪物が出てきて、最後はインフルエンザのウイルスで殲滅するやつとか。

とにかく、そんなSFホラーみたいのが好きで読んでた。10年ぐらい前。
記憶に残る感情としては、

面白かったなぁ

って事ぐらい。

今読み返せばどうか分からないが、読んで心に響いて、こうして活字にしようかとは思わなかったんだろうなぁ。

人の趣味というか、求めるものって変わるんだなぁ

小さい頃、というか小中学生の頃は『あかほりさとる』が好きでした。
それがきっかけで、ドラゴンマガジン?とか買ってました。(年の離れた弟が影響され俺以上にオタクになるとう未来がまっていました)

その後は、さっき書いたようなSFホラーが好きでした。
(そういや、リング、螺旋、ループ、バースデイも読んだなぁ。映画化された時に見に行ったが、怖すぎて二度と見ないと思ったが・・・)

しかし、社会人になり忙しくて本を読むなんて事はしなくなり、結婚して子供が産まれて更に忙しくなり、全く本を読むことがなくなりました。
もうマンガ本すら読まなくなった。(ゲームはしっかりやってましたが・・・)

そんな中、ジャケ買いした山田悠介『キリン』を読んでから一気に火が付いた。

 

『子供が出てくるやつって凄く面白い、というか自分だったら?って重ね合わせちゃって感情移入が半端ねぇ』

って、思ったんです。

疑似体験ってやつ?

小説ってなんですかね?
昔は面白いってぐらいしか思って無かったんですけど、今は自分がその立場だったら?って思うことが多いです。

いや、違うか。
自分だったらそんな事思わないけど、そういう風に思う人もいるんだぁ。って感じですかね。

周りの人とバチバチやり合う様な人は、客観的にというか、もっと深いところまで感じ取れるかも知れない。
けど、私のようにビビリで、人とやり合うのが苦手で、相手がそう言うなら自分はどうしようかって解決しちゃう人間には相手の考えていることまではなかなか分からないし、知ろうとしないんですよね。
だから必要以上に他者の感情が入って来ない。分からない。
結果、自分の中の偏った考え方、そして結論しか出てこない。

それじゃダメだろ。

って思いました。
だって自分の子供に自分の価値観押し付けることになるんだよ。
オレ、そんな立派な人間じゃネーし。
コンプレックスだっていっぱいあるし、そりゃ後悔だって沢山ある。
そんな自分が威張って価値観押し付けていいわけないじゃない。って思うわけです。

愛情を注ぐのはそれは一番大事。
けど、ふと立ち止まって、それは愛情なのか?って考えるのも必要なんじゃないかと。

小説ってのは、自分じゃやらないようなことをしている人を知ることが出来る、子供が実は実は自分が思っていることと全く違うことを感じているってのを知る事が出来るんじゃないか。

昔の私では小説にそんな事を求めていませんでした。

今では不思議なもので、自分がこんな風に思っていたけど、別の考え方も有るんだなぁって。そういう発見をするのが楽しくて小説を読んでいます。

最後に

全く『その時までサヨナラ』について触れなかったような気がします。

はじめに断ったとおりになりました。

違う記事できちんと書こうと思います。